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Q&A

一般事項

フォームライトSLには、他の断熱材にはない以下のような特徴を持っています。

1. 断熱施工と気密施工が同時に出来る
フォームライトSLは、住宅の壁や屋根に隙間なく吹付発泡されるので、シームレスな断熱施工と気密施工が同時に行なえます。このため、住宅各部からの空気の漏れや隙間風を防止し、計画換気を可能にします。

2. 環境にやさしい断熱材
フォームライトSLはオゾン層を破壊するフロンを一切使用していません。またシックハウスの原因となるホルムアルデヒドも含まない環境にやさしい断熱材です。

3. 吸音性、床衝撃音の遮音性
最近住宅の気密化が進むにつれ、住宅内部における反響音など音の問題がクローズアップされています。フォームライトSLは一般の硬質ウレタンフォームにはない吸音性を持っています。さらに木造住宅では難しいとされる重量床衝撃音の遮音性にも、このフォームライトSLが効果を発揮することが実際の建築現場における遮音性試験において確認されています。

4. 自己接着性
フォームライトSLは、吹付発泡されると同時に対象物に接着します。このため、断熱層が対象物から脱落するなどの心配はありません。

5. 湿気の除去
フォームライトSLは、オープンマイクロセル構造により湿気を透過させるため、屋根などの木構造材の腐れなどのダメージを少なくし、最適な空気環境を作ります。

6. 工期短縮
フォームライトSLは現場発泡システムのため、施工期間の短縮が可能です。30~40坪の一般的な木造住宅では、およそ1から2日間で断熱及び気密施工が可能です。

フォームライトSLにはどんな特徴がありますか?

フォームライトSLの高度な断熱・気密化により、外気との無駄な熱交換がなくなり、温度差の少ない快適な空間をご提供します。 たとえば、トイレや浴室・洗面所等の温度差が小さくなることで、冬場のヒートショック(急激な温度変化による血管収縮)を未然に防止します。特にお年寄りや赤ちゃんなど安心して暮らしていただけます。

フォームライトSLとはどんなものですか?

フォームライトSLはノンフロンの硬質ウレタンフォームで、対象物に吹付けられると瞬時に反応を開始し、数秒で数十倍に発泡し、わずかな樹脂との空気からなる発泡体を形成します。フォームライトSLは断熱性のみならず気密性や吸音性などに優れており、木造住宅の断熱・気密化を目的に広く用いられています。

フォームライトSLの諸性能について

フォームライトSLの難燃性は?

 フォームライトSLはJIS A9526(建築物断熱用吹き付けウレタンフォーム)の燃焼性試験に準じた性能(一定期間内に火が消える)を保有します。 また、燃焼時に怖いのが有毒ガスの発生ですが、マウスを使ったガス有毒性試験(実際の燃焼ガスをマウスに吸わせて有毒性をテスト)にも合格。安全な断熱材といえます。

フォームライトSLの音響特性は?

 最近住宅の気密化が進むにつれ、住宅内部における反響音など音の問題がクロ-ズアップされています。フォームライトSLは一般の硬質ウレタンフォームにはない吸音性を持っています。さらに木造住宅では難しいとされる重量床衝撃音の遮音性にも、このフォームライトSLが効果を発揮することが実際の建築現場における遮音性試験において確認されています。

吸水性・透湿性は?

 フォームライトSLは、オ-プンマイクロセル構造により湿気を透過させるため、従来の硬質ウレタンフォームに比べ屋根など木構造材の腐れなどのダメージを少なくします。また一般硬質ウレタンフォームに比べ吸水性が高くなるため、フォームに直接水が接することがないよう設計上・施工上の注意が必要です。実験室による吸水- 排水性試験では、一旦吸水した水分は、4~5日ほどで完全に排水されることが確認されています。

熱伝導率の経時変化は?

 フォームライトSLの気泡内ガスは空気のため、気泡内ガス成分の置換による熱伝導率の劣化はありません。さらに湿熱条件下放置(70℃95%RHの1週間)による熱伝導率の劣化についても、変化がないことが確認されています。

フォームライトSLの断熱性能は?

フォームライトSLの熱伝導率は0.040W/(m・K)以下 ※JIS A 9526:2015 A種3規格。断熱材の断熱性能は、熱伝導率の大小だけで評価されるものではありません。ボ-ドや繊維系の断熱材では、継目や隙間などのために、断熱効果は20~40%ほど低下するといわれています。このような観点からも、継目のない断熱・気密層を形成するフォームライトSLは優れた断熱材といえます。

設計・施工

フォームライトSLの施工は?

 フォームライトSLの吹付施工は教育・指導を受けた専門の施工業者が行ないます。原則として施工は、サッシ施工後に行ないます。また大工さんとの並行工事は行なうことはできませんので、事前の工程管理が重要です。通常、30~40坪程度の木造住宅の屋根・壁の断熱施工の場合、2~3日程度で施工が出来ます。

結露の発生について?

 建築における結露とは、暖かく水蒸気を多く含んだ空気が、壁やガラスなどの冷たい面材に直接触れて温度が下がり、水分を気体の形で保持できなくなって(飽和して)、水蒸気を水として吐き出す現象を結露といいます。一般的に建築の結露防止は、壁などを断熱施工することにより、露点温度以上に壁の表面温度を保つちことで、これは表面結露防止の基本的な考え方です。 露点温度以上とすることを、さらに理論的に説明すれば、実際の水蒸気圧を飽和水上気圧以下にすることです。したがって壁体内結露の防止とは、壁を構成するそれぞれの界面において、実際の水蒸気圧が飽和水上気圧を超えないようにすることです。 フォームライトSLはフォーム内への湿気の侵入がありますので、必ず外側に湿気を逃す必要があります。透湿シート、火山性ガラス質複層板などの透湿抵抗の小さいもの(湿気が逃げ易い)を吹付け対象にして、外部に通気層を設置する、または、湿気の侵入を防ぐ為の防湿シートを室内側に施工するなど考慮が必要です。

フォームライトSLの吹付対象物は?

 フォームライトSLの吹付け対象物は透湿抵抗の小さい火山性ガラス質複層板などが用いられます。透湿防水紙などの軟質面材を使用する場合は、スプレ-発泡時の発泡圧により面材にたわみが生じ、外気側通気層をふさぐなどの問題を生じる場合があるので注意が必要です。このような場合は、透湿防水紙を充分に張力を持って施工することで、ウレタン発泡時のたわみを極力防止する、といった対策を講じて施工をします。

安全・衛生・環境

フォームライトSLを直接VVFケーブルなどの配線に施工しても問題ありませんか?

 断熱材が配線・ケーブルに及ぼす影響は【熱的影響】と【化学的影響】があります。

 

【熱的影響】
ケーブルが断熱材で覆われた場合、通電時に発生するケーブル内部の熱量が外部へ排出(放熱)されないためケーブルの温度が許容温度以上に上昇する恐れがあります。そのため、通常に気中布設時に比べて許容電流が低下(SLの場合60%)することを考慮してケーブルサイズを選定する必要があります。

 

【化学的影響】
ケーブルの被覆材がビニルの場合(VVFなど)、断熱材の種類により直接接触すると化学反応により特性の低下が起こります。断熱材が「発泡ポリウレタン」の場合、高温化(80℃超)で被覆材のビニルは化学反応により絶縁抵抗の低下は生じるものの実用上は問題無いことが確認されております。(ケーブル温度が許容温度以下に抑えられていれば、一般的にケーブルに対して期待される耐用年数である20~30年程度は実用上問題になることはないと考えられます。)また、ポリエチレンは化学的影響がありません。

 

※参考資料
一般社団法人 日本電線工業会 技資第121号A「各種断熱材による電線・ケーブルの影響及び対策」

エコケーブル(ポリエチレン被覆)は許容温度が高く(75~90℃)かつ化学的影響もありませんので、直接フォームライトSLを施工する場合はご使用をお勧め致します。

尚、直接施工しない場合(CD管の設置、柱・間柱への固定、断熱材施工後の配線など)は上記を考慮する必要はございません。
 

建物の解体時にフォームライトSLを分別できますか?

 フォームライトSLは、一般の硬質ウレタンフォームのように対象物に強固に接着していません。このため、建物の解体時にフォームライトSLだけを分別回収することも可能です。解体時の分別をより容易に行なうよう、吹付け対象物を透湿防水紙にするなど、建物の設計・施工時に留意することも重要です。

施工後のフォームライトSLの廃材はリサイクルできますか?

 施工後のフォームライトSLの廃材はリサイクルできます。フォームライトSLの廃材を利用して建築用成形ボードや軽量コンクリート骨材などにリサイクルするなどの方法があります。中でも最近もっとも注目を集めているものとして、製鉄工場の高炉原料化があります。これは、鉄鉱石の還元材として使用されているコークスの代替としてフォームライトSLの廃材を利用するもので、天然資源であるコークスの省資源化に寄与します。このような観点からも、フォームライトSLは環境にやさしい素材といえます。

燃焼時の発生ガスは?

 天然・合成材料を問わず、全てのものが燃えるとある種の有毒ガスが発生します。フォームライトSLの場合その主なものはCO2・CO・その他炭化水素系のガスです。マシュマロ断熱は窒素を含むため、燃焼条件によっては微量のシアンガスが発生することがあります。以下にこのシアンガスに関して説明します。

1.他の材料と比べ、その発生量は決して多いものではありません。
窒素を含有する材料を燃焼すると、シアンガスが発生します。しかしウレタンフォームの燃焼時の発生量は、ナイロン・アクリル樹脂さらに天然繊維である羊毛などに比べると極僅かです。

2.シアンガスは、皆さんが日頃吸入されているタバコや焼き魚の煙にも含まれています。

3.実際の火災の死亡原因で圧倒的に多いのは一酸化炭素中毒や酸素欠乏症です。
窒素含有材料が燃えた場合でも、火災初期の低温域ではシアンガスはほとんど発生せず、一酸化炭素が多く発生するからです。

4.ウレタンフォームはマウスを使った国土交通省告示のガス有害性試験に合格します。

フォームライトSLに室内汚染物質は含まれますか?

 近年、高気密・高断熱住宅が普及するにしたがって、住宅の建材などから発生する揮発性有機化学物質(VOC)による汚染が問題となっています。これらの問題に対して厚生労働省は室内汚染に係るガイドラインを発表しております。フォームライトSLは、このガイドラインに定められた化学物質について放散速度の測定を実施した結果、検出なしという結果を得ており安心してご使用頂けます。

オゾン層を破壊する物質は含まれますか?

 フォームライトSLはオゾン層を破壊するフロンを一切使用していません。このため、地球環境にもやさしい断熱気密システムです。